運動後に遅れて出る筋肉痛とは

慣れない運動や普段より強い負荷の後に、時間をおいて痛みやこわばりが現れることがあります。これが遅発性筋肉痛(DOMS)です。運動中に突然生じる鋭い痛みとは分けて考えます。

参考:ACSM:伸張性収縮と運動後の筋肉痛・筋機能の変化

組織の変化と痛みの感じ方が関わる

筋肉や周囲の組織に生じる微細な損傷、炎症反応、痛みを感じる神経の感度の変化などが関わると考えられています。すべての仕組みが解明されたわけではなく、痛みの強さだけで損傷の大きさは判断できません。

参考:Mizumura・Taguchi:Delayed onset muscle soreness: Involvement of neurotrophic factors(2015)

乳酸がたまるから翌日痛む、という説明は適切ではない

運動で増える乳酸と、翌日以降に続く筋肉痛は同じものではありません。「乳酸を流せば筋肉痛が治る」「クエン酸で乳酸を減らせば解消する」という単純な説明は避ける必要があります。

参考:Cleveland Clinic:What Is Lactic Acid?

慣れない動作や下ろす動きで起こりやすい

坂道を下る、ダンベルをゆっくり下ろすなど、筋肉が力を出しながら伸ばされる動作は、筋肉痛が出やすい例です。運動時間だけでなく、普段との違いにも目を向けましょう。筋肉痛が起こりやすい運動を参考にしてください。

参考:ACSM:伸張性収縮と運動後の筋肉痛・筋機能の変化

原因を知ったうえで、負荷を調整する

痛む部位への強い負荷を減らし、日常動作と回復の経過を確認します。筋肉痛がある日の運動では、休む・軽く動く際の考え方を説明しています。

強い腫れ、脱力、尿の色の異常、悪化する痛みがある場合は、運動後でも普通の筋肉痛と決めつけないでください。長引く痛み・受診の目安で、相談時に確認したいことを整理しています。

参考資料

資料確認・内容更新:2026年10月25日。一般的な情報を整理した記事です。症状や薬の使用については医療機関・薬剤師等へご相談ください。このサイトの編集方針